広島大学による長期研究によると、オミクロン型ウイルスの出現後、後遺症が残るケースは大幅に減少したものの、感染後数年経っても健康上の問題を抱え続ける人がいることが分かった。
研究結果は5月8日にPLOS One誌に掲載された。
新型コロナウイルス感染症からの回復は、感染が治癒したからといって必ずしも終わるわけではありません。症状の程度に関わらず、数ヶ月間症状が続く人もいます。
これは「ロングCOVID」または「ポストCOVID-19症候群」と呼ばれることが多く、極度の疲労感、ブレインフォグと呼ばれる認知機能の低下、めまい、味覚や嗅覚の異常などの症状が一般的にみられます。
広島大学大学院医歯薬保健学研究科講師で、本研究の筆頭著者である杉山彩氏
オミクロン株の出現後、長期にわたるCOVID-19の発症頻度が減少したという報告はあるものの、複数のパンデミックの波にわたる長期的な転帰を比較した研究、新たなオミクロン株の亜系統を調査した研究、あるいは感染後2年以上患者を追跡調査した研究はほとんどなかった。
これらのギャップに対処するため、研究者らは広島県内の医療機関と協力して2020年に開始した進行中のコホート研究を拡大した。研究チームは、2020年3月から2024年6月までにCOVID-19と診断された2,689人(成人1,524人、小児1,165人)を追跡調査した。
参加者は、新型コロナウイルス感染症後の13の症状とその持続期間を追跡するアンケートに回答し、研究者は、最初の株、アルファ株、デルタ株、オミクロン2022株、オミクロン2024株という5つのパンデミック期間にわたる長期的な回復パターンを比較することができた。
「新型コロナウイルス感染症後の症状の長期的な経過は、感染時期や年齢によって大きく異なることが分かりました」と杉山氏は述べた。
デルタ期に感染した成人では、感染から6か月後の時点で症状が持続する割合が最も高く、推定47%が依然として症状を訴えていた。これに対し、2022年のオミクロン期には同様の症状の有病率は23%に、2024年のオミクロン期には21%に低下した。
概して、子供は大人よりも成績が良かった。
「小児における感染率は、すべての流行期を通じて成人の約4分の1から3分の1程度にとどまった」と杉山氏は述べた。「特筆すべきは、症状が持続した場合でも、研究対象となった小児は感染後2年以上、日常生活に支障をきたすことはなかった点だ」。
この研究では、回復はすべての人に当てはまるわけではないことが明らかになった。感染から2年後、オミクロン期以前に感染した成人の約20%、オミクロン期に感染した成人の約10%が依然として症状を訴えていた。
子供の場合、持続的な症状ははるかに少なく、デルタ期に感染した子供の4.1%、オミクロン期(2022年)に感染した子供の1.9%にみられた。
研究者らはまた、症状が2年以上続く場合、時間の経過とともにそれ以上の改善はほとんど見られないことを発見した。これは、一部の人では回復が頭打ちになる可能性があることを示唆しているが、観察期間を超えて改善する可能性は依然として残っている。
分析の結果、回復速度は感染時期と年齢によって異なることが明らかになった。デルタ期に感染した人は症状の回復が遅く、オミクロン期に感染した人は回復が早かった。年齢が若いほど回復が早く、特に12歳以下の子供にその傾向が顕著だった。
今回の調査結果は、パンデミックのピーク時以降、全体的な負担は減少したものの、長期にわたるコロナ後遺症は消滅しておらず、長期的な監視と支援が引き続き必要であることを改めて示している。
https://www.news-medical.net/news/20260702/Study-tracks-long-term-recovery-patterns-of-COVID-19-patients.aspx
https://www.hiroshima-u.ac.jp/system/files/294921/Estimated%20prevalence%20of%20post-COVID-19%20symptoms%20over%20time%2C%20stratified%20by%20epidemic%20periods%2C%20age%20group%2C%20and%20severity-OG.png
新型コロナウイルス感染症流行期間を通じた成人および小児における後遺症の長期経過の違い:日本における2020年~2024年の回顧的コホート研究
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0348954
で脳なんだろうな
単なる風邪ではない
色々ありそう

