■牛肉を食べないインド 「オス牛は?」
インド国民の大半を占めるヒンドゥー教徒にとって牛は神聖な動物であるため、多くの人が牛肉を食べません。その代わりに、牛を殺さなくても口にできるミルクや豆などから、生きる上で必要なタンパク源をとっています。
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日本の場合は、オス牛が生まれると、多くが家畜の市場に出されます。育成する牧場で育てられ、ある程度大きくなったら食肉になります。しかし多くのヒンドゥー教のインド人にとっては、お肉として食べることもできません。牛を肉にする「と殺(と畜)」を禁止している州もあります。一体どうなるのでしょうか。
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■オス牛たちは「捨てる」か「肉」か
多くの牛たちはいったいどうなるのか。インドの酪農に詳しい専門家たちに聞くと、ふたつの話がありました。
ひとつは、街中に牛たちを「捨てる」こと。インドの街中にたくさんいる牛ですが、メス牛の大半は飼い牛でした。少なからずいるオス牛は、「野良牛」つまり捨てられた牛であることが多いそうです。
もうひとつは、やはり食肉にすることです。実は「野良牛」もごく一部で、大半は売りさばかれた上で、オス牛たちは「と殺」され、肉として海外に輸出されると言います。
事実、インドは世界有数の牛肉の輸出国です。農畜産業振興機構によると、牛肉の輸出量はブラジル、アメリカ、オーストラリアなどについで常にベスト10になっています。行き場を失ったオス牛や、役目を終えた乳牛たちは肉となり、世界各国に渡っているのです。
■非公式な「と畜場」イスラム教徒が作業
しかし、インドでは「と殺(と畜)」は簡単にできません。どのようにお肉になっているのでしょうか? インドの人びとは口々に「メスの方が大事」と話し、特に神聖とされるメス牛のと畜は厳しく、「ミルクを与えてくれる母のような存在」と話す人もいました。南部ケーララ州や、東部メガラヤ州など一部の州ではと畜が許されていますが、その他の多くの州では禁止されています。
広大な国土をもつインドで、可能な州に牛を集める陸送は現実的ではありません。ある関係者は、インドには非公式の「と畜場」があると教えてくれました。そこでは、多くは宗教的に問題ないイスラム教徒の人たちがと畜を担当していると言います。
しかし現地で酪農家に尋ねても、そもそも「と畜場」の存在を否定するので、その在りかは分かりませんでした。
■本音と建前が交錯する牛の行方
インドの乳文化にまつわるレポート(農畜産業振興機構「インド酪農の概要と世界の牛乳乳製品需給に与える影響」など)やニュースでは、非公式な「と畜場」や、と畜を担当する人がヒンドゥー教徒に襲われたという事例が報告されています。
危険性もあるといった背景から、なかなか公にできず、非公式の「と畜場」が存在しているのではないかと思います。
ヒンドゥー教徒にとっては神聖な牛を殺すことは許しがたいこと。しかし実態としては、育てるだけではコストのかかるオス牛や、役目を終えたメス牛を食肉にするのは仕方がない――。インドの「本音と建前」があるのだなと感じました。
■お肉が食べられるお店も
牛肉を食べないヒンドゥー教徒が多いインドですが、牛肉が全く食べられないわけではありません。特に南部のレストランでは「肉」と書かれたメニューをよく見ました。駐在する外国人や、外国に住んだ経験があるインド人などが食べるそうですが、その肉の多くは「乳牛」ではなく、「水牛」だそうです。実際に私が食べたお肉も水牛でした。
日本人にとっては同様に感じる「乳牛」と「水牛」ですが、ヒンドゥー教では、乳牛は神聖な動物、水牛は悪魔の化身で、「水牛であれば問題ない」と言います。
ただし、一部のムスリム系の飲食店では、乳牛の肉を煮込み料理などで提供しているところがありました。インドでは10%以上、イスラム教徒がいます。そのため、少なからず乳牛も食べられているようです。(以下ソース)
6/3(土) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ecde756fb782006d59f7854fcd9938312878b5d
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230529-00000002-withnews-000-2-view.jpg
引用元: ・【国際】「乳牛は神聖、水牛は悪魔の化身」 牛肉の輸出大国インドで見た畜産の本音と建前…非公式な「と畜場」イスラム教徒が作業 [樽悶★]
するみたいだよ
それがマシなほうかも知れないよ
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