【長崎】「もの言わぬ証人」被爆した樹木を調査…県樹木医会「寿命を全うできるよう観察したい」

爆心地から約0.8キロに位置する長崎西高校です。

旧制 瓊浦中学校があったこの場所には、樹齢100年を越える3本の「クスノキ」が根を張っています。

長崎市からの依頼を受けた県樹木医会の樹木医3人が幹の状態を調べました。

長崎市は、被爆建造物等として68本の被爆樹木を調査・保存しています。

2023年度は47本が調査対象となっていて、27日までの1週間で調査を終えます。

樹木医によると、時間の経過と共に内部の空洞化が進んで倒れるリスクが増えるケースもみられるということです。

県樹木医会　久保田健一 樹木医 「樹木自体は人間みたいに動けるわけでもなく、移植できるわけでもなく、自分が根を張った場所で生きていくしかない。もの言わぬ証人だが、なるべく寿命を全うできるように少しでも長生きできるように観察したい」

長崎市は8月中に診断結果をまとめ、治療が必要なものは2024年度に予算化して対応するとしています。

テレビ長崎　2023年7月27日 木曜 午後8:12
https://www.ktn.co.jp/news/detail.php?id=20230727009