【大阪】六甲おろし鳴り響く夜…阪神アレで「道頓堀ダイブ」続出！ どさくさ紛れのセクハラも

阪神タイガースが１８年ぶりにアレしたことで厳戒態勢となったのが大阪・道頓堀だ。大阪府警が約１３００人の警察官を動員。難波から心斎橋まで警察車両がずらりと並び、いつもは外国人観光客で賑わう道頓堀橋には、戎橋が見られないように２メートル程の青いバリケードを設置。そんなものものしい雰囲気だったが道頓堀ダイブは止められなかった。

タクシー運転手はこの日、ミナミ（道頓堀周辺）には近づかないようにしていた。「夜中のお客さんが怖いんです。タクシーが足りないので、信号待ちで止まろうものなら、お客さんが集まってきて、ガラの悪い人だったら『なんで乗せへんねん！』って、タクシーを蹴ってきますから」と語った。

一方、アレに歓喜し、喜びを分かち合おうとする虎ファンや飛び込む人を一目見ようと集まった野次馬、楽しそうな雰囲気に集まってきた外国人やナンパ男、閲覧数を伸ばそうとするユーチューバーまで、多様な目的を持つ人々が道頓堀に集まった。

２００５年の阪神優勝の瞬間を甲子園で見たという５０代の女性は「今回はチケットが取れなかった。優勝の喜びを分かち合いたくてやってきた」と目を潤ませて語った。堺から優勝の雰囲気を味わいたくてやってきたという１７歳の男性は「自分が２００５年生まれで、その年に初めて優勝して、ずっと優勝出来てなかったので、あまり実感がわかないけど、ようやく優勝できた」と喜びを隠しきれない様子だった。

過去に飛び降りにより死者が出た事もある戎橋は当初、左側通行で往来を許していたが、戎橋上で立ち止まって「六甲おろし」を歌う人や体を触られたと叫ぶ女性で大混乱。

すると、ついに戎橋下の遊歩道から数人の男性が道頓堀に飛び込んだ。飛び込みを目撃した５０代の男性は「俺の目の前で１２人程の男性が周りの群衆や仲間らしき人からあおられて、警察官の制止を振り切り飛び込みました。水着姿のユーチューバーらしき女性も飛び込もうとつま先を水につけましたが、警察官に怒られ、飛び込むのを止めてました。警察官に連行された人はいませんが、注意されている人は見かけました」と振り返った。

遊歩道から飛び込む者が出てきたからか、午後１０時ごろには一時的に戎橋を封鎖、約１０分後には〝難波方面から心斎橋に向けて一方通行〟となった。六甲おろしを歌う群衆に向け警察官は「もうこっち（戎橋）だめなんですよ」と声をかけ、解散を促していた。しかし、橋から追いやられた人々は心斎橋筋のアーケード下に留まり、酒を片手に大合唱。楽しい雰囲気に集まった外国人観光客は片言で「阪神タイガース！」と叫び、阪神ファンを喜ばせていた。

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