【為替】外為17時　円、反落　149円台後半　22年10月以来の安値

2日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=149円73～75銭と、前週末の同時点に比べ97銭の円安・ドル高だった。13時すぎに一時149円83銭近辺と、2022年10月以来の安値をつけた。米連邦準備理事会（FRB）による金融引き締めの長期化観測を背景とした根強い米金利の先高観から、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。

2日朝に日銀が発表した9月の全国企業短期経済観測調査（短観）で国内企業による景況感の改善も追い風に、日経平均株価は2日午前に前週末比で一時500円強高と大きく上昇。投資家心理が上向くとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが出た。

日本時間2日の取引で米長期金利が堅調に推移したほか、国内輸入企業による円売り・ドル買い観測も円相場を下押しした。日銀は2日、4日に予定する定例の国債買い入れオペ（公開市場操作）で長期債にあたる残存期間「5年超10年以下」を追加すると発表。国内長期金利の上昇ペースを抑える狙いとの見方から円には売りが増える場面もあった。

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