【国際】「ママ、外で恐ろしい音が」１３歳娘はメッセージ残し消息途絶える…イスラエル人ら１００人以上人質か

>>2023/10/11 06:34
読売新聞　パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスと武装組織「イスラム聖戦」は、１００人以上のイスラエル人らを人質に取って「人間の盾」とする構えを見せている。人質の家族は無事を祈りつつ、イスラエル政府の対応にいら立ちを募らせている。

イスラエルのギラド・エルダン国連大使は１０日、米ＣＮＮに対し、人質の数は推計１００～１５０人と述べた。ハマス側は少なくとも１３０人を拘束したと主張している。米国人数十人、タイ人１１人、英仏、メキシコなど外国人も多く含まれている模様だ。イスラエルの市民だけでなく軍兵士も拉致されたとの情報がある。

ガザ境界から約２キロ・メートル東にあるキスフィムのキブツ（イスラエルの農業共同体）の住民キリット・ダンさん（５３）は、長女ノヤさん（１３）が人質になった。ノヤさんは戦闘が始まった７日朝、自宅から約５キロ・メートル離れた祖母カルメラさん（８０）の家を訪れていたが、シェルターに避難したとＳＮＳで連絡後、消息が途絶えた。

「ママ、外で恐ろしい音がしている。怖い」と音声メッセージを残していた。

カルメラさんの安否は不明で、ダンさんのおいも人質になったが政府から情報提供はない。ダンさんは本紙の電話取材に「政府は何もしてくれない」と憤った。

◇
ガザ近郊の村にある養鶏場で働くタイ人のキアッティサック・パッティーさん（３５）もハマス戦闘員に連れ去られたとみられている。妹のカンチャナさん（２８）は本紙の取材に「きっとどこかに逃げて無事でいるに違いない」と祈るように話した。

続きは↓
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231010-OYT1T50141/#r1