4月23日、北海道知床半島の沖合で遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶った事故で、乗客乗員26名のうち11名が死亡。28日には行方不明だった15名のうち3名(すべて男性)が発見され、いずれも死亡が確認された。これで事故による死者は14名となった。海保などは残る12名の発見を急ぐ。
今回の遊覧船事故が明らかになったことで、ネット上ではある記事の存在が取り沙汰されている。
<なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」はあっというまに黒字になったのか?>(「ダイヤモンドオンライン」2018年4月1日配信、現在は削除済)
この見出しの記事は、ダスキンのフランチャイズ事業のほか、中小企業への経営コンサルティング事業で知られる武蔵野社長の小山昇氏(74)によるものだ。
「2017年夏、私は妻と世界遺産の知床に行きました。宿泊は、経営サポート会員でもある有限会社しれとこ村(北海道、旅館業)。いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人」という書き出しから始まり、小山氏が「KAZUⅠ」の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長にコンサルティングを行っていること、それによって成果を上げていたことなどがつづられている。
■“経営の素人”桂田氏が「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した
「運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは『はい』『YES』『喜んで』ですぐ実行した」
経営の素人だった桂田社長は、小山氏に指示された通りに実行していったという。記事では今回沈没事故を起こした「知床遊覧船」のほか、地元ホテルを桂田氏が買収した際の話にも触れられている。
「知床観光船が売り出されたとき、私は、『値切ってはダメ! 言い値で買いなさい』と指導した」
「世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときも、『買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい』と指示した。すると、赤字の会社があっというまに黒字に変わった。ただ、ところどころでもったいないところがあった」
買収のほか、無味乾燥だった旅館のネーミングを知床らしいものに変えるようにもアドバイスしたという。
小山氏が社長を務める武蔵野は18年連続増収を謳い、これまでに小山氏が編み出したとされる「儲かる仕組み」を会員企業に指南している。武蔵野から経営指導を受けた750社のうち、400社以上が過去最高益を達成しているのがウリだという。
■「ベテラン船長のリストラ」には関わっていない
会見では「収益のために無理に出航させたことはない」と話していた桂田氏だが、「知床遊覧船」社長に就任後、ベテラン船長や従業員が次々に解雇、入れ替わった結果、一昨年に入社した豊田徳幸氏が現場責任者の船長になるなど、今回ずさんな経営実態が明らかになった。そのため、「知床遊覧船」の経営に武蔵野が深く関わっていたのでは、という声があがっている。
武蔵野に質問したところ、文書で次の回答があった。
続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc84b5fd26751753cca8d86017a2131dbf90abf
引用元: ・【知床遊覧船事故】ずさん経営が招いた大惨事…桂田社長に“指南”有名コンサルタントの言い分 [ぐれ★]