【医療介護】90代誤嚥死で2000万賠償…「高すぎる訴訟リスク」に医師や介護施設も困惑。医療の進歩に追いつかない法の問題点とは

社会保障費改革の中で３．３兆円とも推計される延命治療ですが、近年は胃ろう件数の減少など、次第に抑制される声が広まっています。人生最期の時間のウェルビーイングを高めるという観点で、厚労省は公的介護における「身体拘束の原則禁止」を盛り込む提案をしました。

しかし現場の医療介護関係者から聞こえてくる声は、「延命医療や身体拘束を行わないことに、強い訴訟リスクを感じる」というもの。そもそも身体拘束は認知症高齢者が人工的な栄養補給に用いる点滴や胃ろうの装置を自分で引き抜いたり、衰弱して自立できないのにベッドから降りようとして転倒することを防ぐために行われてきました。

実際に、介護施設での誤嚥や転倒を原因とした怪我や死亡が起こるとその賠償金は1000万～2000万円。このような金銭的なリスクだけではなく、2022年埼玉県では丁寧な看取りケアを行った医師を、その方針に不満を持つ息子が殺害する事件まで起こりました。

高齢者を尊重した「看取り・緩和ケア」は、人工的な栄養補給による延命医療も、狭義の安楽死のような余命の短縮もしないものと欧州先進国のガイドラインは定めています。

WHOも各国の価値観や文化に基づいて制度や法律の整理が必要と指摘。家族からのクレームや訴訟をおそれた医師や介護施設が、

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https://gendai.media/articles/-/120678

社会保障費圧迫だ！延命治療辞めろ！
介護離職なんかしたらやっていけない！介護施設に入れるしかない！
誤嚥で死んだ！２０００万よこせ！うん、今すぐ法整備しよう