オタク層向け婚活サイト「アエルネ」の運営元は今月14日、VISAブランドのクレジットカード決済が停止されることを発表し、利用者へ注意を呼びかけた。停止の理由は明かされていないが、今年より相次ぐ一連のクレカ決済停止問題に関連するとの見方が広がっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/935702f07d52d3b4839f417e525e9e071565bd05
引用元: ・急増するクレカ決済停止、今度は“オタク向け婚活”で発生 [178716317]
「アエルネ」は同日に公式サイトで「カード決済会社よりVISAカード決済を停止するとの連絡を受けた」と説明。停止は12月16日から31日までの間に実施される見通しで、同社は代替手段として他ブランドのクレジットカードや銀行振込を利用するよう案内している。
銀行振込の手数料引き下げ措置を講じるなど、利用者の負担軽減を図っているものの、事業運営への影響は免れない。
創作系サービスでの相次ぐ決済停止「JCB以外全滅」「代行会社からの通告」ケースもクレジットカード決済停止は、直近一年間より、マンガやイラストといった創作作品を取り扱うサービスで頻発している。
特にクリエイターが参加する投稿型サービスで相次いでおり、そのうち「ニコニコ」や「DLsite」などでは、主要国際カードブランドの多くが取引を停止したことで
「JCB(国内系ブランド)以外全滅」という厳しい状況に立たされている。
また、直近には絶版作品を多く取り扱っていた「マンガ図書館Z」が決済停止の勧告を代行業者から受けたことで事業継続を断念、サービス休止に追い込まれたほか、
今月にもアニメイトが運営する女性向けのボイスドラマサービスの一部ジャンルでも同様の問題が発生している。
「立法対応をせざるを得ない」山田太郎議員も異例事案に言及そして今回、アエルネの件がネット上で注目されているのは、同サービスが創作系、アダルト系ではないという、
これまでの事例にあった共通点に該当しないという点。影響を及ぼしうる範囲が拡大していることを示しているとの指摘がある。
そして本件について、表現規制の問題やクリエイターの権利に対して積極的に議論、一連の件も調査を続けている山田太郎参議院議員が自身のSNSでコメントを公表。
山田議員は「クレジットカード会社による決済停止・禁止は、突然性や不透明性が大きな問題」と指摘し、「合法取引に対する決済停止の必要性や緊急性がどこにあるのか、大いに疑問」との見解を示した。
さらに、これまでのブランド側の対応について「合法な取引を行っている会社の経営を大きく悪化させ、消費者へも多大な不利益を与えている」として、
プラットフォームやインフラとしての自覚をもち対応を改めない限り「新しい法律の制定という結果にならざるを得ない」と立法対応の必要性にも言及した。
なお、比較的直近の事案からは、クレジットカード会社が直接決済停止を指示したのではなく、決済代行会社を通じた措置である可能性も指摘されている。
今年夏、山田議員がVISA本社へ直接聞き取りを行った際には、「特定の用語を含むコンテンツの取り扱いを禁じたことはない」との回答を得たことが分かっており、
決済停止の判断過程や責任の所在が不透明なままであることが改めて浮き彫りとなていた。
こうした状況の中、関係団体は参議院での院内集会や委員会での質問など、立法の観点からも問題解決に向けた取り組みを進めている。
直近の停止事案が急増していることから、事実確認と業界全体での議論の必要性が増している。
関連ニュースBL作品扱う同人通販サイト、Visa/Mastercard決済停止へBL(ボーイズラブ)作品などを取り扱う同人通販サイト「pictSPACE」を運営するGMW(愛知県名古屋市)は12月10日、
Visa/Mastercardブランドのクレジットカード決済を、2025年1月1日から停止すると発表した。
各カードブランドと一括契約している決済代行会社から、使用不可になるとの連絡があったという。
対象は、pictSPACEと姉妹サービス「pictSQUARE」で注文した頒布物。
決済停止の理由について、決済代行会社から説明はなかったとしている。
なお、JCB/American Express/Diners Clubブランドのクレジットカードや、銀行振込、後払いサービス「Paidy」では引き続き決済できる。
同社は、今回の取引停止について「一部のコンテンツにおいてカード決済が規制される動きが広がっている」と説明している。
これを受け、コンテンツに一定のガイドラインを設け、Visa/Mastercardブランドが使える通販サイトを新たに作ることも検討するとしている。
成人向けコンテンツのクレジットカード決済を巡っては、2022年7月のDMM.comでのMastercard利用停止を皮切りに、ECサイトなどで特定カードブランドの取り扱い一時停止が急増している。
直近では、絶版マンガなどをWebで配信するサイト「マンガ図書館Z」が、カード決済が停止し、今後の資金繰りが難しくなったとして、11月にサービスを終了した。
女性向け作品に関しても同様の動きが出ており、アニメイトが運営するドラマCD配信サイト「ポケットドラマCD」(ポケドラ)で、「オトナの女性向け」カテゴリー作品のクレジットカード決済が12月11日に終了。
同人誌の販売などを手掛けるメロンブックスは、女性向けの「フロマージュブックス」を含む通販で、Visa/Mastercardの決済を19日に停止すると発表している。
これを受け、X上では「女性向け作品にもクレカ規制の波が来た」などの声が相次いでいる。
一方、女性向け作品も扱うゲーム・電子書籍のダウンロード販売サイト「DLsite」などでも、以前から特定のカードブランドでの決済が停止していたとして、
「そもそも女性向けでもクレカ規制されていた」との指摘もある。「女性向けにもクレカ規制の波」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6db31758a7262e792eb3e2515e4fe590f8cd4b87