コードネームでやりとり「カルパス」名乗る人物も　狛江の90歳女性強殺から1カ月・警視庁

事件は19日で発生から1カ月。警視庁調布署捜査本部は、身元が特定されるのを防ぐため、実行役らがコードネームで連絡を取り合っていた疑いがあるとみて調べる。

捜査関係者によると、レンタカーは事件翌日の1月20日午後、足立区で発見され、近くにいた職業不詳永田陸人被告（21）が昨年12月の中野区の強盗事件に関与した疑いで逮捕、起訴された。

後部座席から押収された携帯電話を解析したところ、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」に「コードネームで呼ぶように」という内容のメッセージが見つかった。やりとりは数人でつくるグループ内で行われ、指示役とみられる「キム」のほか、「カルパス」や「たちばな」などと名乗る人物が参加していた。

携帯電話には事件前日、「手袋や目出し帽を用意しろ」「地下に金がある」とメッセージが送信され、レンタカーから大塩さんの血痕が付いた手袋が見つかったこともこれまでに分かっている。

狛江の事件は、永田被告のほか、昨年12月の広島市の強盗事件で広島県警に逮捕されている職業不詳加藤臣吾容疑者（24）、偽造運転免許証を使ったとして石川県警に逮捕されている少年（19）の少なくとも3人が関与したとみられている。一連の事件は「キム」や「ルフィ」を名乗る人物が指示役だったとされる。

事件は1月19日に発生。大塩さんは暴行を受けた上、両手首を結束バンドで縛られており、自宅地下1階で遺体で見つかった。家の中は広範囲に荒らされ、実行役のものとみられる4人分の足跡が採取された。

時事
2023年02月19日07時14分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021800329&g=soc