読売新聞2026/09/24 14:29
https://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20260924-GYT1T00252/
愛知・名古屋アジア競技大会は24日、クリケットの男子日本代表がアフガニスタンと大会初戦を戦い、129-81で敗れた。世界トップレベルの相手になすすべもなく敗れたが、主将の口からは先を見据えた言葉がこぼれた。「勝って世界ランキングを上げたい」と語った切実な理由とは。(デジタル編集部 古和康行)
■「世界100か国以上で親しまれているスポーツ!」「競技人口はサッカーに次ぐ世界2位!」――。
大型のスポーツ大会にはメディアセンターが用意されることが多い。
男子日本代表が初戦を迎えた24日、クリケットの試合会場「口論義運動公園」のメディアセンターはこれまで、経験したことにない雰囲気に包まれていた。掲示板には「クリケットの見方」というプリントが張り出され、競技紹介としてこんな文言が並んでいた。
公式記録や、出場予定の選手が貼りだされるメディアセンターの掲示板で、ルールそのものを紹介している会場は初めてだった。 取材に訪れたメディアもまばらで、日本代表の試合が始まった時点で、カメラマンと記者を合わせても9人。そのうち2人は、私を含めた読売新聞の記者だった。お世辞にも、「大注目の競技」とは言い難い。
対戦カードが悪いわけでは決してない。男子日本代表にとっての「初戦」という以上に意味のある試合だ。対戦相手のアフガニスタンは、アジア大会で採用された、試合時間が3時間程度で収まるとされるT20というルールの世界ランキングでは、10位(9月24日時点)につける強豪として知られる。ちなみに、サッカーの世界ランキングに置き換えてみると、メキシコが同じ10位だ。
あまりスポーツのイメージがないアフガニスタンだが、クリケットだけは別格の盛り上がりを見せている。日本クリケット協会の宮地直樹CEO(最高経営責任者)によると、長く紛争が続くアフガニスタンは、隣国・パキスタンの難民キャンプでクリケットを覚えた人たちがおり、その後、国民的な人気を獲得するようになったという。2020年には動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で、こうした背景を描いた「希望の光」という映画が配信されている。宮地CEOは「アジア大会に出場する国のうち、インド、パキスタン、スリランカ、バングラデシュが四強。で、その次のレベルにつけるのがアフガニスタンでしょう」と言い切る。アフガニスタンは、話題性・実力を兼ね備えたクリケット界の人気国の一つだ。
■試合は日本の完敗
ゲーム自体は非常に面白い。今大会や五輪でも採用された「T20」というルール。攻撃が10アウトになるか、守備側が120球を投げた時点で攻守が入れ替わるというシンプルなルールだ。それぞれに攻撃のチャンスは1度きりなので、明確に「目指すべき得点」が明らかになるところもわかりやすい。スタジアムDJもプレーや状況についての解説を挟み込み「あと〇〇球で〇ラン(得点)獲得を目指します」などと説明してくれる。
この日、日本は後攻。そのため、アフガニスタンが先攻で得た129点が「ターゲット」になり、日本はそこを目指して攻撃を開始。途中、野球でいうホームランにあたる無条件で得点が入る「6ラン」「4ラン」などで得点を重ねて、一時は相手の得点ペースを上回る場面もあったが、アフガニスタンのボーラー(野球でいう投手)の威力のある球の前に得点は伸びず、81点で10ウィケット(アウト)を失って、試合が終わった。
スコアだけ見れば、なす術もなく敗れた日本。一方で今、代表は重要な局面を迎えている。
男子は来年行われるT20ワールドカップ(W杯)の東アジア太平洋地域の最終予選への出場が決定しており、サモア、パプアニューギニア、日本の3チームのうち、ここで最上位に立てば本戦への出場が濃厚となるのだ。日本のベンディングフィールド・ドゥーグルHCは、この日の試合を「ボーリング(守備)はとても良かったが、バッティングは後半に力を出せなかった」と振り返り、「アフガニスタンは世界の中でもトップ10のチームで、日本は41位だが、日本代表のパフォーマンスはよりレベルが上がってきて、トップレベルに近づいている」と手ごたえを口にした。
(中略)
すでに2028年のロサンゼルス五輪で採用されることが決まり、32年のブリスベン大会でも採用が見込まれるクリケット。発展途上の日本には、立ち止まっている時間はなさそうだ。
VOICESネットの声
5ch: ・【アジア大会】クリケットの初戦は強豪・アフガニスタンに129-81で完敗、主将が語った「今の日本に足りないもの」日本の現在地とその先
奴ら、その辺の公園でクリケットやってるよ
それほど大差でもない
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