毎日新聞
2026/9/10 04:30(最終更新 9/10 07:24)
弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地である高野山(和歌山県高野町)で宿坊を営む宗教法人が2025年度に大阪国税局の税務調査を受け、集団申告漏れを指摘されていたことが関係者への取材で判明した。全体の1割を超える規模で申告漏れがあったとみられ、総額は計1億円超という。インバウンド(訪日客)に人気の高野山では宿坊事業が好調だが、宗教法人の会計処理の甘さが露呈した形だ。
国税当局が宗教施設が集う高野山一帯の税務調査に乗り出すのは異例。引き続き調査する方針とみられる。
高野山は約1200年前に空海が開いた。1000メートル級の山々に囲まれた山上盆地に、総本山・金剛峯寺をはじめとする117の寺院が建ち並ぶ。51の宿坊もあり、それぞれ宗教法人が運営。宿泊や修行体験ができるようになっている。
関係者によると、国税当局は25年度、高野山の宿坊事業の実態を把握するため、宿坊を手掛けているおよそ50の宗教法人の中から十数法人を調査。半数以上で総額計1億円超の申告漏れがあったことを把握した。26年度も複数の宗教法人で申告漏れが確認されているという。
宗教法人では、布施やさい銭、戒名料といった宗教活動にかかわる収入は課税されない。一方で、宿坊のような営利目的の事業は課税対象となる。非課税部門と課税部門の収支が混在して所得が報告されることがあり、この場合は申告漏れを指摘されることがある。
(略)
【飯塚りりん】
※全文はソースで
https://mainichi.jp/articles/20260909/k00/00m/040/247000c
COMMENTARY解説
宗教活動でなく、宿坊事業の課税漏れが指摘された。
十数法人のうち半数超で計1億円超の漏れ、内訳は未公表。
情報は関係者取材に基づき、法人側の見解は確認できていない。
大阪国税局が2025年度、宗教施設が集まる高野山一帯を調べたのは異例という。宗教法人は布施やさい銭など宗教活動の収入は非課税だが、宿坊のような営利事業には課税されるため、会計を分けきれないと漏れが生じやすい構造がある。十数法人を調査し半数超で計1億円超の申告漏れが判明、26年度も複数法人で確認されているという。ただ対象法人名や詳細な内訳、各法人側の説明は取材時点で明らかになっておらず、調査がどこまで広がるかも分かっていない。
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