定期利用者がゼロという実態から観光に特化する狙いですが、地元からは「値上げの幅が大きすぎる」との声も…。この強気な価格設定はアリ?ナシ?
■観光列車にリニューアルで大胆値上げ 1乗車3500円に
SLやトーマス号を目当てに、県内外から観光客が訪れる、静岡県の大井川鐵道。そんな中、今、波紋を広げているのが、秘境を走ることで知られる、大井川鐵道の井川線の大幅値上げです。
千頭から井川までの運賃は、これまで片道1340円でしたが、7月1日から、1乗車(乗車区間にかかわらず)3500円と、約2.6倍に値上げされました。初乗りはこれまで160円だったため、約最大20倍超の値上げです。一日5往復の座席定員制で、観光列車としてリニューアルしました。
かなり大胆に思える値上げですが、実は井川線の定期利用者は15年間で0人…。地元の人の利用がほとんどなく、観光客からの収入で賄っているのです。
その一方で、SLが走る大井川鐵道の『本線』は、2022年の台風被害により、現在も半分が不通状態で会社の存続すら危ぶまれる状況で、その打開策として、井川線を観光に特化させようと、今回の新しい料金プランになったということです。
(大井川鐵道・鳥塚亮 社長)
「井川線の価値は、素晴らしいものがある。それを観光列車にして、観光客から頂くお金で、地域の交通を維持していく仕組み」
当初は6月1日から値上げの予定でしたが、4月の下旬に地元の議員の有志が、丁寧な説明などを求めて、要望書を提出しました。
発表当時、地元住民からは「ちょっと高いなとは思います。値段が上がったので、客が来てくれるかどうかの心配はある」「ちょっと値上げの幅が大きすぎるんじゃないか。お客さんが減っちゃうんじゃないか」という心配の声が上がったといいます。
そこで、大井川鐵道側は、地元住民らの理解を得るため説明会や意見交換会などを開催しました。鳥塚社長によると、「(最終的に観光事業者は)基本的には、賛同する形になった」と説明しています。
一方、沿線住民に対しては、7月1日から、『井川線沿線住民パス』が1000円で発行されていて、一部の観光列車を除く全車両を2年間利用することができます。
さらに、井川駅発(上り)の始発と、千頭駅発(下り)の最終については、従来の運賃の一般車両を連結させることで、その車両に乗れば、従来の運賃で乗ることができるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b1d500e6b4fbf654b059f402dd830384d830a3d
■「ニーズがあればアリ」「観光でも高い」街の声は―
大井川鐵道の大幅値上げについて街の声は―。
(アリ派・50代)
「ニーズがあればアリだと思いますね。100%観光客であるならば、皆さん納得して乗ると思いますので、それならアリじゃないかと思います」
(アリ派・10代)
「アリだと思います。地方を繁栄させるために、そのお金を使って栄えていくのであれば、それもありかなと思います」
(ナシ派・40代)
「ナシかな。観光でも高いかなと思ってしまいます。家族で行くと、電車代だけでお金かかっちゃうので…」
(ナシ派・40代)
「子どもが乗りたがるものを、そんなに一気に値上げされたら困る」
「車で行こうってなる」
引用元: news.yahoo.co.jp
COMMENTARY解説
大井川鐵道井川線は7月1日、片道1340円を3500円に値上げした。
通勤利用ではなく観光客向けに、井川線の運賃が上がった。
初乗り160円は最大20倍超に値上げされた。
家族で出かければ、運賃だけで数千円かさむことになる。
得るのは経営維持の原資、負うのは観光客の値上げ分。
座席が埋まるかどうかが、経営維持の行方を左右する。
背景には、2022年の台風被害で本線の半分が不通のままとなり、会社の存続が危ぶまれる事情がある。井川線は定期利用者が15年間ゼロで、観光収入に絞る形をとった。当初6月1日の値上げは、地元議員の要望書提出を受けて7月1日に延期され、説明会を経て観光事業者はおおむね賛同したという。沿線住民には1000円の2年間パスが用意され、始発・最終の一部車両は旧運賃のままとするなど、地元への配慮も残されている。
VOICESネットの声
鉄オタは珍しい旧方式の鉄道目当てに来る
あとの日和見観光客は落ち穂だけ拾えればいいつもりだと思う
定期券を断るのは鉄道法違反だと





